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 岐阜県馬瀬川
 釣行者:瀬谷
 釣行日:2000年2月11日
 天候:晴後雪、気温:-10度、水温:不明
 仕掛け:通し0.2号、ハリ:6号
 竿:源流で傷だらけになったボロボロ 翡翠 6.1M


Text:瀬谷 進一 

たった一人で

諸先輩はだれもお付き合いいただけない、寂しい渓流初釣行となってしまった。
最初は、当会員の永田氏と同行する予定であったが、仕事のためキャンセル、昨年同行頂いた高野氏、田辺氏は、行けないとのこと。
一人で行くにはちょっとじゃない、かなりハードな行程(往復800km)である。しかし日頃お世話になっている先輩に初アマゴをプレゼントいたしたく、結局、前日に馬瀬川へ行くことを決定した。

20時ちょうど、都内にある弊社をスーツ姿のまま渓道楽二号車(サーフwithスタッドレスタイヤ)と一緒に出発。こんな時間に出発すれば、今日中に到着するぜ!と思いきや、いきなり錦糸町料金所から大渋滞、カーナビの音声おねーちゃんに文句たらたら、八王子を通過したのがなんと二時間後の22時であった。
以降、降雪による渋滞もなく、スノーボードを積んだ車をブッチギリながら、中津川ICに翌日の1時に到着した。ここまで330km(出発より五時間経過)、気分はいたってハイテンション。
これより一般道、所々黒光りしている路面に注意しながら、馬瀬川に向かう。下呂温泉手前で、関東人にはなじみの薄い『タイムリー』というコンビニで餌(生きているキンパク、ぶどう虫、イクラそれぞれ@650円で販売)と日釣り券(馬瀬川上流漁協:@1000円)を購入。さすがは渓流王国 岐阜県である。

危なく寝坊・・・

2時過ぎに馬瀬村にたどり着くが、さてさて昨年のポイントがわからない。携帯電話は感度良好、高野氏か田辺氏に電話で確認しようかと思いきやこんな真夜中じゃちょっと失礼、30分ほど右往左往しながら自力で淵尻ポイントを見つけることができた。
しかし、昨年は車が三台くらい停まっていたのに、今回は一台もない。やべーポイントがもっと上流に変わっちまったか?と思ったが、すでに移動する気力もなく爆睡モードに突入した。6時頃、目覚めると、車が四台停まっておりホット一安心。
再び爆睡モードに。
渓道楽二号のフロントガラスを叩く「コンコン」音で目覚めると、隣に駐車中のおじさんが「兄ちゃん!放流が始まるだら〜!いつまでねてるんや!」と優しい声をかけてくれた。

初アマゴゲット!

時刻は9時、いよいよ渓流での今季初釣りの幕開けだ。期待と不安が色々交錯しながらアタリもなく時間が経過して行く。9時30分、橋上より成魚放流(昨年より少ない気がする)されたが一向にアタリが無い。当ポイント回りには七人の釣り人がいたが、同じ状況である。放流とはいえなかなか食いが渋い。
手を変え品を変えアタックし三十分後、イクラの四重掛けでやっと七寸位の綺麗なアマゴを釣ることができた。正直言ってこのとき「ヤッター!」と叫びたい気持ちであったが、回りに気づかれない程ささやかなガッツポーズをしてしまった。
11時過ぎに雪が降りだしてきたが、12時の納竿まで、六〜七寸のアマゴを五尾ゲットすることができ、また、バラシもなく至極満足。
午後は、雪も本降りとなり帰宅することとした。

帰路もこれといった渋滞もなく順調。途中、永田邸で永田氏をピックアップし、19時30分『かじか』に到着。偶然、高野氏、中村氏も『火の起し方』の取材帰りに来店していた。
当然、新鮮なアマゴは会長をはじめ、みなさんの胃袋にあっというまにおさまってしまった。
各人の喜ぶ顔を眺めつつ、私の疲れも吹き飛んでしまったかと思いきや、生ビール二杯めから瞼がくっ付いてしまい、頭がもうろう状態。結局この日は自宅に辿り着くことが出来ず、永田邸泊となってしまった。


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