山の空気は晩秋の気配を運んでくる。そろそろ紅葉の便りも聞こえてくるようになった。もう竿を納める季節なのだが、もう一度渓を歩きたくて早戸川にやってきた。
神奈川県早戸川には日本の滝百選に入っている「早戸大滝」がある。この滝までは車止めから登山道で1時間半程かかる。
登山道の途中でタマゴタケを見つけた。しかし、このときは毒キノコとして有名な「ベニテングダケ」と勘違いしてしまい採らずにきてしまった。今考えるとおしいことをしたと思う。
色鮮やかなタマゴダケ。
毒キノコのベニテングタケに似ているが、
これは食べられるキノコである。 |
登山道が河原を進むようになったら、こんなものもあった。
おそらくカモシカの骨だと思うが・・・。 |
早戸大滝までは竿を出さずに行った。大滝下の落ち込みを一つずつ探るとヤマメとイワナが顔を出してくれた。
最初に来た6寸ヤマメ |
正面から見た早戸大滝 見事な滝だ
中間部は岩の張出しに隠れて
ここからは見えない |
一段目の釜に竿を出す。釜は埋まっていて浅くなっている。
水量も少なめのようだ。 |
1段目の釜で出た7寸イワナ。 |
滝の下は他よりも気温が低く肌寒いくらい。1段目の滝を右岸に取り付き登り2段目の釜を探る。しかし、1段目の滝をイワナは登れないのかアタリは無く、滝の落ちる音が辺りを支配していた。
帰りはところどころに竿を出しながら歩いた。魚の隠れて居そうなとこはあるのだが、食い気が無いのかアタリすらない。
のんびりと帰り道を歩きながら心は既に来年の渓を思っていた。
下から見上げた早戸大滝 |
渓には魚の気配がなく、ひっそりとしていた。 |
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