3月1日。
釣り師ならどれ程この日を待ちわびる事か。そして、今年もやってきた解禁日3月1日。
今年は例年になく気合いが入ってる。
行く場所とメンバーは決まっていた。
場所は昨年も寸又さんにご案内頂いた、大井川支流の源流部。
メンバーは、その時同様に渓道楽からはナベさんこと田辺さん、篠原さん、松井、根がかりクラブから曽野部さん、そして今回の渓近辺の大井川を主にホームグランドとする渓声会の寸又さんである。
何が気合い入ってるかと言うと、まずは2週間前に、この解禁のお祭りをいかに楽しく過ごすかという命題のために、わざわざ鍋と酒をデポしに行こう!というのだ。
名付けて「あんたらよくやるねぇツアー」が実施された。
今回は風邪で欠場の曽野部さんを除く一行は9:30に静岡で合流し11:00には車止めに到着。(ナベさんは既に新幹線の中で呑んできて暴走特急と化してる)
思いの外暖かい。星空も最高にキレイだ。
思わず、酒の吸い込みも良くなる一行が気付くと、全員暴走特急と化し2:00まで呑んでいた。いや呑まれていた。
翌朝、二日酔いで寝坊してからの出発のため、テン場まで到着出来なかったのは言うまでも無い。
そうは言っても半分以上行った所でデポが出来たのでまずは良しとする一行。
後は、温泉に入って呑むだけ。しかもその晩は寸又さんの地元の釣り仲間「バカ長隊」も合流すると言う。噂には聞いてたが楽しみだ!
同じ釣り仲間、心が通じるのに時間はかからなかった。気付くと腹をかかえて笑い転げて飲んだくれてる。楽しい時間は駆け足で過ぎ、終宴。
そして本番の3月1日を迎える。
本番はやはり気合いが入ってる。ナベさんにおいては又しても新幹線の中で呑んできて、夢の暴走特急と化してる。合流した時には「あぁ?まっちゃん、ちみは○△%?×$*□!!」と既に呂律が回ってない。良い仕上がりを見せていた。負けじと車止めで前夜祭と称して呑む一行。
2週間前の失敗は今回は許されない。週間予報では翌日は雨。降水量が気になりながらも、早めに就寝。
起きると小雨。さすがに気合いの入った初釣行誰も中止の言葉を口にしない。
雨は時間とともに激しくなる。テン場を作ると早速、岩魚ちゃんのご尊顔を拝もうと各自、竿を持って繰り出す。川は若干濁りが入りながら、良い渓相だ。いくら寒くても、この際関係ないのだ。
竿を出すが、やはり解禁、喰いが渋い。
自分も竿を出す。早速8寸程度のヤマト岩魚を釣つりあげたが、岩魚を握る指先が凍るように寒い。
みんなも釣れ始めたようだ。気を抜いたその瞬間。「すー」と目印に妙な動きがあった?かな? 軽く合わせるとかかってた。しかも重い。竿をしならせ抜こうと足元付近まで寄せた。
周囲から「でけー!」確かにデカイ。尺1寸はある。次の瞬間「落ちた!!」 そう、ばらしです。幸先の良いスタートでは無かった。
落ち込みながらも次のポイントで竿を出そうと移動中に、今度は竿を流される。心身ともに寒さを増したのは言うまでもありません。
各自がそれなりの10尾前後の釣果を出した頃、雨は激しさを増したので、引き上げる事に。
テン場について乾いた服に着替える。いや?暖かい!ぬくい!息を吹き返した一行。こう激しく雨が降るとやる事が無い。呑むに尽きる。そうこうして宴会の火ぶたが落とされたのは午後1時。
ナベさんの神戸牛シャブシャブ、篠原さんのお好み焼き、唐揚げ等々。豪華絢爛である。
夜8時には就寝とするものの、雨は止むどころか激しさを増してる。早速、テントを張って寝袋に入る。さっきまでの寒さがウソのように暖かく熟睡出来た。
朝起きるとメンバーに、「まっちゃん、よく寝れたね。」「へっ!?」何のこと?
雷雨でタープを2カ所飛ばさ、皆さん途中で目を覚ましたようだ。
それもそのはず、このとき静岡には大雨暴風波浪警報が出ていたようだ。
ところが、翌朝の天気はうって変わって、快晴である。
早速、朝食の準備をするとその合間に竿を出す。水量は多く流れも速いがタルミから岩魚は釣れる。寸又さんが早速9寸ほどの岩魚をゲット。
そうこうしながら、朝食を終えてテン場を撤去、帰る事に。後は温泉とビールが待ってるだけだ!!
帰りに今回残念ながら同行出来なかったバカ長隊と合流し、温泉に入った後旨いビールをご一緒する事が出来た。
思い出深い釣行となった。
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