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 山形県 八久和川上流部
  2009/06/26〜28


  大野さん(フリー)
  田辺、横倉、紺野(渓道楽)






Photo: 紺野

恒例の天狗越えの始まりだ
まずはお約束の急登が延々と続く
心臓はまるで早鐘のよう鳴り響き、今にも口から飛び出しそうだ


ザックを降ろして大休止
しかし、ここで終わりではない。まだまだ先は長い・・・。


雪渓が現れた
この時期でも雪が残っているのだから、冬はいったいどんな世界なのだろう。


見えた! あれが天狗だ!
木々の緑と大雪渓の白、そして朝日連峰の山々がまぶしい


雪渓の残るこの時期、大きく迂回しなくてはならない
吹き抜けていく風が爽やかだ


やっと山頂に到着!
ここまで車止めから5時間ほど


ここまでキツかったが、あとは下るだけ
しかし、その下りも半端じゃない・・・


およそ8時間をかけてたどり着いた八久和川
この辺りは「出谷川」と呼ばれるが、我々はあえて「八久和」と呼ぶ
長い長いアプローチを終えて、ようやく竿を出す


そして、待望の1尾!
八久和の太い流れに磨かれた、美しくたくましい源流岩魚が出迎えてくれた


長い時間をかけてたどり着いた桃源郷は格別だ

このくらいの岩魚はジャンジャン釣れる
でも、本音を言えば、もっと大物が釣りたい! なぜならここは八久和だから


苦しく楽しい1日も終わり、原始の渓は闇に包まれる
そして、これも楽しみの一つ、渓宴会


明けて翌日
大野さんの竿が大きくしなった



尺一寸の立派な岩魚だ しかし、ここではこれでも小物なのだ

夢のような時間は止まってはくれなかった。
自分たちの世界に帰るために、再びキツイ登りが待っている


巨大なブナとミズナラのゲートをくぐり、釣り人は自分たちの世界へと帰っていく
重たいザックが肩に食い込むが、森が疲れを癒してくれる


あー疲れた!
ビール飲みてぇ!!


この豊かな森が、山が、渓が、永遠であることを切に願う
 
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