HOMEBACK
 秋田県 玉川支流大深沢
  2009/07/18〜20


  HARAさん、渓児さん、tamaさん、syuさん(瀧友会)
  千葉さん(日本吸盤協会)
  斉田、高野(渓道楽)



Text&Photo: 高野

秋田県の有名観光地の八幡平。その近くを流れる玉川支流の大深沢はテン場に温泉のある渓として有名だ。
その大深沢に行ったのは今から4年前の2005年(渓と岩魚と温泉と)のことであった。
そして、その釣行が山釣りの師であった故川上健次さんとの最後の釣行となってしまったのである。

そんな思い出深い大深沢、今でも温泉はあのままだろうか。岩魚たちは元気で泳いでいるのだろうか。そんなことを思いながら、tamaちゃんの車の助手席で、東北自動車道の人となった。

今回のメンバーは新橋の養老の瀧で顔馴染みのHARAさん、渓児さん、tamaちゃんと、去年早出で初めてご一緒したsyuさん。そして年に1回は顔をあわせる岩手在住の千葉さんと、渓道楽の源流マン斉田さんの7名である。

私は今年初めての源流行。しかし、天気予報は無常の雨。果たして大丈夫だろうか。






















  車止めから歩き出してすぐに、立派なブナが出迎えてくれた。
  大きく枝を広げて私たちを見守ってくれているようだ。
  幸い、今のところは天気はもっているが・・・
もし降りだしたら、秋田の大きなフキをカサ代わりに・・・

車止めから30分も歩けば、なつかしい吊り橋だ。
でも、そんなに大勢で渡って大丈夫か?


吊り橋からテン場はすぐだ。
人数も多いし雨の予報なので小屋の横をテン場とした


まずは、お疲れさんの乾杯!
って、全然疲れてないけどね。


一足先に着いていたsyuさんが採っておいてくれた天然のシイタケ
たぶん、ツキヨじゃないよとのこと(笑)

温泉はどうかと偵察に行くと、4年前とまったく変わらずにそこにあった。
syuさんの話だと、昨日来た人が掃除をしていってくれたそうだ。
おかげで綺麗な湯船に入ることができる。


さて、ひとっ風呂浴びる前にまずは釣りだ。
久しぶりに竿を出す千葉さん。


人数が多いので分かれて入渓する。
私と千葉さんは吊り橋よりさらに下流に戻って入渓。
以前来たときより、ずっと水が多い。
前のときはこのあたりは干上がっていた。


千葉さんの竿に来た岩魚。
優しい顔をしているからメスだろうか。


渡渉が大変というほどではないが、そこそこの水量だ。
この辺りでポツポツと空から雨が落ちてきた。


河原にはあちこちから温泉が湧いている。
足を入れると温かい。


岩の隙間から温泉が湧き出している。

落差の無い穏やかな流れ。
やっぱり渓はいいなぁ。
釣りあがってきたらテン場前まで来てしまった。
雨も降っているので、もう終わり。釣りは明日に期待しよう。
さ、温泉、温泉!


前に来たときは湯船を掃除したら白いお湯になったのだが、今回は透きとおっていた。
なぜなのかは分からないけど、そんなことはそうでもいい。
テン場に温泉。極楽、極楽!



他の皆が帰ってくる頃には、雨は本降りとなってしまった。
それでもタープの下は快適空間。
こんな状況も慣れたもので、笑顔が絶えない。


しかし、笑っていられたのもしばらくの間だった。
しだいに雨は土砂降りに。そしてテン場は池と化した!
ブルーシートの下に水が溜まりだし、タプタプしはじめる。
地面に跳ね返るしぶきも尋常じゃない状態に。寝袋が濡れないように足にはゴミ袋。


そして、頭にはレジャーシート。
まだ風が弱いのが幸いだ。
タープを叩く雨音が激しくなるたびに目がさめる。
午前3時頃だろうか、渓のほうから「ズーン!」とか「ドーン!」という重たい音が響いてくる。
川は、とてつもないことになっているのではないだろうか・・・。


夜が明けて流れを見て驚いた!
穏やかだった流れが2mは増水していた。テン場前の広い河原でこれだ。狭いゴルジュ帯はどんな恐ろしいことになっているのだろうか。
昨日、ヤセノ沢までは行きたいと突入した沢屋たちは無事なのだろうか。


明るくなっても相変わらず激しい雨が降り続いている。
これでは釣りが無理なのはもちろんだが、唯一の楽しみの温泉にも入れない。
こうなったら撤収しかないだろうと意見が一致。
ただちにテン場を片付け、重たいザックを背負って吊り橋へ向かった。
足下には恐ろしい流れが荒れ狂っていた。
下を見ながら渡るとクラクラして平衡感覚が失われるようだ。
そんななか手放しで写真撮ってるHARAさん。


三枚目の写真と見比べてほしい。
同じ吊り橋である。
渡っているのは渓児さん。


全員無事に渡り終えてホっとする。
左より千葉さん、tamaちゃん、斉田さん、syuさん、HARAさん、渓児さん
たったの30分でテン場だからと持ち込んだ豪華装備と食料も、ほとんど使わずに持ちかえるハメに。


大雨のテン場から逃げ出した我々は、北上市にある「千貫石森林公園キャンプ場」の豪華コテージにいた。
一人たったの1000円ちょっとで、この設備。とてもすばらしいキャンプ場だった。
このころには雨も上がっていた。

翌朝、空はすっきりと晴れ渡り、清々しい風が吹きぬけていた。
でも、渓はまだ濁流渦巻いているだろう。
また、次の機会にゆっくりと訪れたいものである。

 HOMEBACK