みなさんはスノーシューをご存じだろうか。いわゆる西洋かんじきである。
去年の2月、関東地方も大雪にみまわれたのを覚えていると思う。
そのときにちょうどネット通販でスノーシューを買ってみた。
それを持って東秩父あたりの低山へとスノートレッキングに行ったら、思いのほか楽しくてハマってしまった。
去年は埼玉でも上信越の雪国かと思うような、すごい積雪だった。
そんな所でもスノーシューがあると楽しく歩くことができ、さらには登山道も登れて山頂にも立てたのである。
いつも歩いてる山とは思えないほど違った景色を見て、感動したのを覚えている。
そんなこともあって、今年もぜひどこかの山に行こうと思っていたのだ。
その話を斉田さんに振ったら
「スノーシュー履いて渓に入れば、楽しそうだよね。」
「じゃあ、竿も持って行きますか!」
てな感じで話がまとまったことから、2月の解禁直後の釣行となったのである。
釣りに行くのは決まったが、この時期は十数年ぶり。どこならいいかと情報収集。
普通なら雪が無くて釣りやすい所となるのだが、今回はスノートレッキングがメイン。なのでそれなりに雪がないとダメなのだ。
それもちょっとの雪じゃダメで、歩くとズボっと膝くらいまで潜るほどの雪。
佐久辺りなら雪があるだろうと、鹿曲川に行くことにした。
本気の釣りじゃないから、朝はゆっくり。6時に斉田さんに拾ってもらい関越道に乗る。
いきなり事故渋滞で川越インターから乗れずに、坂戸西インターへと向かって、ちょっとロスした。
乗ってからはスイスイ走って佐久に到着。鹿曲川の上流へと向かう。
道沿いの空き地には釣り師らしき車が駐車してある。解禁後初の土曜日だもん、そりゃ釣り人も多いよね。
しかし、思ったよりも雪が少ない。スノーシューなんて全く必要ないレベル・・・。
それでも上流に向かうと一気に積雪量が増え、いい感じになってきた。
適当な所に車を止めて、スノーシューを履き歩きだした。
誰も足跡を付けていない雪原に第一歩を印す。これがまたなんとも気持ちがいいのである。
川はどこかと地図を見ながら歩いて行く。
見上げれば、今日は雲一つない青空。落葉した樹木が青空めがけて突き上げている。
素晴らしい日だ!
林道に上がると、真新しい足跡が下流へと向かってついていた。
どうやら先行者が釣り終えて戻ったようだ。
いったいどこまで行ったのだろうか。
足跡が消える所まで歩くことにした。
時間はもうすぐお昼である。
平らな所でシートを広げて昼飯にした。
風も無く、春のような日差しがポカポカと暖かかった。
ホントに良い日に釣りに来たもんだ。
これが曇り空や、下手して雪でも降っていたら、とっくに引きあげていただろう。
さて、先行者の足跡が消えるところまで辿ってみようか。
|
ふわふわの雪が美しい。
|
|