今釣行のファーストヒットはケンちゃん。
綺麗なイワナだ。 |
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福ちゃんにも良型イワナがきた!
今回は水がとっても冷たくて、
毛鉤には厳しい条件だった。 |
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私(高野)の竿にもイワナ!
今回もまたエサ竿を手にしてしまった(笑)
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白い斑点の目立つアメマス系のイワナ。
以前はニジマスが幅を利かせていたのだが、
いつの頃からかイワナが増えた。 |
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荻野さんとは10年ぶりの釣行だ。
お互い年とったね。
10年も経ったとは思えないんだけど・・・。
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今回はエサ釣りに分があった。
テンポよく釣れてきて、飽きることがない。
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春の日差しにキラキラと光輝く水面。
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絶好のポイントに竿を出す荻野さん。
水深のあるところを沈めて流すと、必ずアタリが出る。
しかし、まだ咥え方が浅く、かなり待っても掛からなかった。
それでも食い気はあるようで、何度でも食いにくる。
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岩に囲まれた渓。
それでも、二俣まではほとんどが開けていて、毛鉤は振りやすい。
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水の冷たさは半端じゃない。
長く入っていると痛くなってくるほど。
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あまりの水温の低さに納竿。
ちょっと早いけど、テン場で宴会だ。
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テン場に戻ると全員で焚き火の支度を終えてまずは一杯。一口飲んでしまえば尻に根が生えるぼくはドッカリ座り込んだまま若手を相手に焚き火のお話なんかをしている。福田くん相手に風向きに対して薪を並べる向きや、平らに焚き火の薪を並べる意味などを話した記憶がある。
記憶とわざわざ書いたのもこれが結構怪しいからで、焚き火の宴もたけなわとなると何が何やらおぼろ気な記憶しか残っていない。
田中くんが豚汁を作ったのは覚えているが食べた記憶が無い。自分で冷し麻婆豆腐を作っていた記憶はあるが、これも食べた記憶が無い。
福田くんが酒をセーブしている様子にビールを薦めたり、田中くんと日本酒を飲んだりした記憶が微かにある。翌朝高野さんが言うには「荻野さん あっちの方ですっ転んでたよ。相当酔っ払ってたよね!」とのこと。着ている赤シャツの元主を思い起こさせる動きだったという。いやはや面目無い!
そんなドタバタの中で田中くんがまめまめしく立ち働いていたことが印象にある。渓道楽の仲間から貰ったという結婚祝いのビリー缶でウキウキと豚汁を作っていた。結婚祝いにビリー缶を貰うってのも我々の仲間内では有りな話なのかも知れないが、世間一般には通じないだろうなぁ。貰う方も貰う方だがあげる方も他に何か無かったんかい!
しかし飲み過ぎた。
どうやってシュラフに入ったのか?
メガネは?
ヘッ電は?
財布は?
貯金通帳は?
印鑑は!!
全く記憶が無い。近年こんなんばっか、、、。
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天気は快晴なのだが、風が冷たい。
ガンガン焚火を燃やさないと寒くてたまらん。 |
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今シーズンの初渓泊まり&初焚火。
これがないと楽しみ半減だよね。 |
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こんな酔っ払いのおっさんも翌朝は一番に起床し焚き火を興し、傍らで焼酎なんかをすすったりしちゃうのは渓の魔術と言えるだろう。街なら確実に二日酔いの役立たずで終わるパターンである。
如何に真夏の渓であっても朝は冷える。ましてやここは残雪の渓なのだから寝覚めの冷えた空気に起き出す気力が萎える。パチッパチッと焚き火のはぜる音が出渋るシュラフのヌクヌク感から背を押し手を引いてくれる事を知っている。
朝日を浴びながら四人揃ってモーニングコーヒーの一時。焚き火には残り物の豚汁とご飯が置かれ、ぼくの前には蓋をした中ビリー缶がある。「何だろ?」と蓋を取れば美味しそうなクリームシチューが出来上がっている。酔っ払いのぼくが手掛けた物を高野さんが仕上げてくれたらしい。
みんなでご飯に掛けて食った。旨い!確かに旨いのだが これならルゥーはカレー粉の方が良かったかもと思ったのは、ぼくだけだろうか?
福田くんは本当に釣り好きな若者で、早くもフライロッド片手にお魚と遊びに行った。彼を待ちながらのテン場撤去。
釣りから戻った福田くんから鉤がかりしなかったが、ニジの顔を見たと報告があった。かつてはニジの渓だった片鱗を垣間見た気がする。
お世話になったテン場を後に退渓。朝イチから股まで水に浸かり徒渉を繰り返す。取水堰堤まで来た頃にはすっかりその冷たさにも慣れたのか、若手の二人が交互に水溜まりに飛び込んで泳ぎ出した。渓道楽の伝統である遊び心は着実に受け継がれている様だ。
取水堰堤の橋を渡り斜面を登り始める。足を止めて振り返りエメラルドグリーンの水溜まりを眺め下ろす。
高野さんと「じゃあまた!」と別れてから10年。会えば十年一日の様に過ごせる渓仲間だ。
しかしこと渓に関しては何気なく背を向けて、2度と再び訪ねる事の無い予感めいた寂しい気持ちが何時も心の片隅にある。この渓を再び訪れることがあるだろうか、、、。
そう思うとこの2日間の楽しかった時間を共に過ごせた幸せに「ありがとう」と言いたい渓道楽との釣行だった。
「荻野さん、次はお酒が足りなくなったりしないようにします!」と言った田中くんと真剣に釣りに取り組む福田くんとは絶対また会おうと決めた。何故ならこの二人がいれば酒と魚は約束された様なものだから。(笑) |
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お約束のテン場での一枚。
左から、荻野さん、高野、ケンちゃん、福ちゃん。
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