渓流釣りが好きな者にとっては、GWは待ち遠しい休みだ。
この時期になれば雪解けも進み、今まで入れなかった源流にも竿を出せる時期だし、
長期のまとまった休みを取れるから泊まりで行くこともできる。
自分も毎年4月くらいから計画を立てて、どこかに行くことを楽しみにしている。
今年も渓道楽の仲間と2泊で信濃又河内に行く予定を立てていた。
が! 直前に2日の土曜日が仕事になってしまい、キャンセルせざるをえなくなった。
仕事柄よくあるんだけど、毎度毎度腹が立つ〜!
予定も無くなってどうしよっかなぁ〜と考えていたら、会員の森ちゃんが日帰りプランを提案してきた。
そこは前から調査してみたいと思ってた渓だ。
二つ返事でOKして、5日に決行することとなった。
GW真っ只中の5月4日。森ちゃんに拾ってもらって、林道の車止めを目指す。
早めに着いてゆっくりしたいので、前日夕方に出発したのだ。
延々と続く上り車線の渋滞を横目に、高速道路を順調に走る。
車止めには予定通りに着くはずだった。しかし! 予定外のハプニングが待っていた。
なんと林道が車止めの数キロ手前で通行止め・・・。
ガッチリとゲートが閉まって、我々を通せんぼしている。
「あちゃー、何これ、聞いてないよ〜。」
「うわ、雪で通行止めか?」
「そんなに雪は無いと思うんだけど。開放する時期は、毎年決まってるのかもね。」
「しゃーない。ちょっと予定より時間かかるけど、まあいっか。」
「だね。」
他に行くあてもない2人は、あきらめて宴会して早めに就寝。
辺りが明るくなってきて、目が覚めた。
天気予報では雨が降ると言っていたのだが、どうやら降らなかった様子。
これなら家を昼に出て、渓泊まりすればよかったなぁと残念がる2人。
森ちゃんは去年の6月くらいから渓泊まりしてないから、焚火がしたかったらしい。
軽く朝飯を腹に入れて日帰りの装備を背負って、林道ゲートを越して出発!
途中、工事の重機が何台か置いてあった。どうやら道が崩れて復旧工事をしているらしい。
そのせいで通行止めだったようだ。
ちょっと余計なアルバイトをさせられたが、無事に渓に到着。
まずは奥の支流から釣ってみるとしよう。
「あれ、なんか岩が赤茶けてない?」
「ほんとだ。悪沢かぁ?」
流れに浸かっている石が妙に赤茶けている。
これはなんか水が悪そうな雰囲気だ。
もしかしたら魚いないかも。
今回、森ちゃんはテンカラのみ。自分はテンカラと堰堤狙いのルアーを持ってきた。
まずは森ちゃんがテンカラで釣ってみる。
だが、何度振り込んでも反応がない。
これが魚の活性が低くて毛鉤に出ないのか、それともそもそも魚がいない沢なのか、
いまいち判断がつかない。
実績があるエサ釣りができれば判断がつくのだが、あいにく今回はエサ釣りの用意はしていない。
「魚、いないのかな?」
「渓相は悪くないんだけど、この岩の色がちょっと怪しいな。」
「魚、走らないよな。」
しばらく釣り上がったが、イワナの気配も無いのでここはや〜めた。
再び崩れた林道に上がって、別の支流を目指す。
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魚はいそうな渓相だよなぁ。
毛鉤じゃまだ早いのだろうか。
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2尾目のイワナは、綺麗な朱点の居着きイワナだった。
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流れは細くなり、木が被ってきた。
ここらで引き返すとしようか。 |
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渓泊まりできなかったのが残念。
今度はゆっくり泊まりできて、焚火しよう。
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