今年の梅雨はカラッカラの空梅雨だった。ほとんどまとまった雨も降らずに明けてしまった。しかし九州地方は今年もまた大雨で被害も出ている。もうすこし平均的に降ってもらえないものだろうか。
おかげで夏の暑い盛りに関東では水不足と言っていた。8月に入ってどうなんじゃろと国交省のサイトで確認してみたら、なんのことはない、利根川水系の貯水率は60%とまずまずの感じ。専門家じゃないから詳しくはわからないが、特に少なくもない気がする。

さて、その梅雨に入るか入らないかの時期は、例年よく釣れる時期と記憶している。ただし今年は雪代が収まるのが異常に早かったから、どうだろうか。
去年、水量ありすぎと雪渓で撤退した渓に行ってみることにした。斉田さんが尺二寸の大物を釣り上げた渓だ。
ほかにも良型がそこそこ釣れたから、もっと上流へ行ければウハウハだろうと捕らぬ狸のなんとやら。おじさん3名は東北道を北へと向かった。

夜明け前に車止めに到着して、乾杯してからひと眠り。夜が明けてからのんびりと準備をする。
今年は車止めでのバッティングが多かったが、今回は我々だけ。沢割も不要でゆっくりと出発した。

森を抜け、道も無い斜面を強引に下ると穏やかな流れに出た。ここから渓通しで進む。
前回の釣りからフエルトソールではなく、今時流行りのビブラム製のゴムソールへとチェンジした。前回は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが、しかし、ここの渓はヌルが多く滑る滑る！　油断すると転倒しそうだ。
ゴムソールはアプローチや巻き道、乾いた岩では抜群の性能なんだけど、ヌメヌメの場所ではフエルトに負ける。もう少し改良してもらいものだ。
そんなわけで、そーっと体重を掛けるように、慎重に足を出しながらテン場へと向かった。