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  長野県 千曲川
  2017/02/25



  斉田、高野





Text & Photo   : 高野

今年もまた渓流釣りシーズンが幕を開けた。
渓流釣りを始めてしばらくは2月3月に竿を出していたのだが、寒いのとあまり釣れないのとで10年くらい遠ざかっていた。でも数年前にスノーシューという遊び道具を手に入れてから、また雪の中での釣りを楽しむようになった。
若いころと違って、釣るという行為以外に楽しみを見つけたってことなのだろうか。
それとも歳をとって、あと何年も渓流釣りができないとわかったことへの焦りなのか?
というわけで、今年も雪の残る2月の長野県からスタートだ。

メンバーはいつもの斉田さん、福田さん、私の3名だったのだが、福ちゃんが当日に風邪をこじらせてしまい欠席。
斉田さんと2人、オジサンコンビでの出撃となった。

今回は千曲川を釣ってみようと福ちゃんからの提案だったのだが、本人は残念ながら留守番。
中央道を快調に飛ばして雪の残る現地に到着した。

雪はそれほどなさそうなので、スノーシューは車において歩き始めた。
林道にはわずかに雪が積もっていた。ウェーディングシューズで歩けるじゃんと油断してたら、急にツルリ!
橋の上がカチカチに凍結していた。
これは危険と、あわててピンソールを装着した。

日の当たるところは雪解けが進んでいそう。
白樺の林を行く。
美しい眺めだ。

爽快な青空が広がる。
最高の釣り日和。

しばらく歩いて流れに降り立つ。
水量はそれほどでもなく、渓畔林が広がり遡行はしやすい。
だが、まだまだ凍っているところもあって、水温は低そうだ。
ドボンしないように慎重に行かないと・・・。

斉田さんが第一投。
しかしアタリは無い。


雪は残っているが、なんとなく春を感じさせるところがいい。
凍ってるよ・・・。
風は無く、日差しがあるので思ったほど寒くなかった。























よっしゃ!
1尾目来た〜!
7寸ほどの綺麗なイワナだ。

やはり、流れのほとんど無いところで出た。

2尾目を狙うが、なかなか出てくれない。
まだ時期が早いからなぁ。

あちらこちらに自然の芸術。
陽光が煌めき美しい!

























上流に向かうにつれ、雪が増えてきた。
岩の上に雪が積もると平らに見えるが、
実は穴があったりして危険。
そんなところに脚がハマったら
骨折しかねない。

進めないところは藪漕ぎして巻く。
川に入りたくないからね〜。

渓相はずっとこんな感じで釣りやすい。
早春の沢音が心地よく心に響く。
流れには癒されるのだが、2尾目がなかなか出てくれない。
ここなんて、いい感じのポイントなんだけれど。

いかにも、いそうだよね。


よっしゃ!
ちょっとかわいいけど、私にも来たよ。
こいつもほとんど流れのない大岩のきわで釣れた。
これでボウズは免れた。

ちょっと通りますよ〜。
釣れないから、こんなのばっか撮ってるよ。
どんどん釣り上がる。
けど、アタリは無い・・・。

しばらく音沙汰無かったのだが、、私の竿に待望の2尾目が!
サビの残る黒っぽい魚体。
今度のは大きさは8寸ほどと、まずまずだ。
このサイズが出てくれれば、満足だ〜。
ここ数年、雪の中で解禁しているけど、毎回このくらいのが出てくれるから、嬉しい。

好ポイントで粘る斉田さん。
キタ〜!
待望の2尾目だ。

この底に着いていた。
今回、唯一流れの中で釣れたイワナだった。

というわけで、2尾ずつ釣って満足して竿を仕舞った。
一日中快晴の楽しい釣りだった。

帰り道で見つけた、鳥の足跡。
どんな鳥だろうかとか想像するのも、山の楽しみ。
さて、今年はどんなシーズンになるだろうか。
渓道楽の仲間たちと、源流に入るのが待ち遠しい。

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