さて時間もあまりないので、軽く釣ってみることにする。
斉田さんはテン場下流を探ってみるようだ。
3人で釣り上がると、すぐに平澤さんにアタリが。
これもまずまずの型で、支流も良さそうだ。
そして今度は鷲見さんの竿が大きく曲がる。
こいつは今までより大きそう。
尺は無かったが、9寸オーバーで今回の一等賞。
鷲見さん、おめでとう!
時間となりテン場に戻ると、斉田さんも数尾釣ったとのこと。
今回は水嵩が高くて思った釣りができなかったが、それでもそれぞれが楽しめた渓だった。
なによりも水の清らかさ、白い花崗岩の美しさ、渓相の良さが気に入った。
初めての中央アルプス源流部だったが、まだまだ素晴らしい渓がたくさんありそうだ。
釣りタイムが終わって、これからは宴会タイム。
テン場には薪も豊富にあって、盛大に焚き火を楽しんだ。
鷲見さんがまだ岩魚の刺身を食べたことないというので、1尾を刺身にする。
うちの板長のようには上手くさばけないけど、楽しんでもらえただろうか。
その後は当然夜が更けるまで満喫した。
最後まで起きていたのは鷲見さんだったようだが、我々オジサンは10時すぎには夢の中へ。
明けて翌朝。今日も素晴らしい快晴だ。
鷲見さんがもう一度支流を釣ってくるというので、送り出す。
朝方なら雪代も入っていないから、きっと釣れるだろう。
小一時間後に戻った鷲見さん。案の定、数尾の岩魚を釣ることができたそうだ。
若いと体力にも余裕があっていいなぁ。
オジサンたちは東京までの帰りの道中を考えて、テン場でまったり過ごす。
でも、このまったりした朝の時間が、このうえなく幸せな時なのだ。
日がすっかり登ったころ、綺麗にテン場を片付けて帰路に着く。
行きは5時間もかかってしまったが、帰りは3時間半だった。
途中で昼飯まで食べてるのに思ったよりも早かった。
行きはそんなに大休止しなかったんだけど・・・。
新緑に包まれた中央アルプスの旅は、とても楽しかった。
きっとまた訪れることになるだろう。
鷲見さん、その時はまたご一緒しましょう。
ありがとうございました。
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