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  中央アルプス 鷲見沢
  2018/06/30〜07/01




  鷲見さん、福田、高野





Text & Photo   : 高野

今年の梅雨明けの早さは異常だった。例年なら海の日がらみの三連休に源流に行って、そこで真っ青な夏空に出会って梅雨明けを知ることが多い。ところが今年はなんと6月末に早々に梅雨明け宣言が出てしまった。
もう半世紀を生きているけど、ここまで早いのはちょっと記憶にない。
そのため今回の釣行は雨の心配などまったくしていなかったのだが。
今回は昨年ご一緒した岐阜の鷲見さんとの釣行だ。渓道楽の福ちゃんと中央高速を快調に飛ばして、あっという間に待ち合わせ場所に到着。
ところが鷲見さんの話だと予定している渓の付近は大雨だという。鷲見さんはわざわざ林道まで川の様子を見に行ってくれたらしい。
この辺りは梅雨明けはまだなのか。
残念ながら予定していた渓は無理そうなので、鷲見さんの知っている別の渓へと向かう。
こういうとき地元の人は強いなぁ。

林道をひたすら走って車止めでエンジンを切った。幸い先行者はおらず一安心。
軽く乾杯をしてひと眠り。

明るくなってから廃道を歩きはじめた。やがて道は崩れ藪となり、自然に還ろうとしていた。


























 道は廃道と化し、笹薮に覆われていた。

沢に出合った。
清らかな流れに心が癒される。

ここからテンバを探しながらの遡行が始まる。
雨上がりの渓は濡れた岩がしっとりとした質感を見せてくれる。
ザックを背負ったまま竿を出すと、早速美しいイワナが出迎えてくれた。

























福ちゃんのフライにも。

テンカラを振る鷲見さん。

私のエサ竿にも続けて掛かる。
こいつはヤマトとニッコウの混血っぽい。



鷲見さんは小さな渓と言っていたが、なかなかの流れだ。
こいつは純潔ヤマトか?!

いかにもなポイント。

























やっぱり居たね。

1時間くらい釣りながら遡行しただろうか。
テンバにちょうどよい場所が見つかり、重たいザックを下すことができた。
早速タープを張って、昼飯にした。
今日は源流そうめんだ。
亡くなった師匠の川上さんとよく食べたっけ。

さて身軽になって腹ごしらえもしたので、本格的に釣りを始める。

源流そうめん
ことのほか美味し!



今日のテンバ。
なかなか良い場所だった。

身軽になって釣り上がる。

次々に岩魚が釣れる。
かなり魚影の濃い渓だった。

























鷲見さんに良型イワナが来た。
ここのはみんな腹が黄色い


























福ちゃんが一番釣ってるな。

橙点の多いヤマト系の岩魚。
今日は良く釣れた。
ツ抜けの釣果に大満足だ。

今宵も焚き火の炎が原始の渓を照らす。

翌日は青空が広がった。
テンバ前で記念撮影して出発。

今日は沢を釣り上がって林道へ抜ける
夏の日差しがキラキラと渓を輝かせる。


























ドヤっ!



























今日も良く釣るね〜。


私のテンカラにもキタッ〜!


鷲見さんが昨夜焚き火で焼いてくれた焼き芋!

ホクホクでちょー美味かったです。

見上げれば梅雨明けの夏空が広がっていた。
美しい滑滝。

廃道歩きも終わり、車止めまであと少し。

雄大な中央アルプスの山。
鷲見さん、またご一緒しましょう!
ありがとうございました。

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